福岡県糸島市の川原地区にある「ひーな農園」がスタートしたのは2021年にさかのぼります。福岡市に本社を構えるアプライドグループの代表がこの地区を散歩している時に交わした、ある農家さんとの立ち話がきっかけでした。
この地における農業人口の減少の実態を知り、何か力になりたいという思いと自社の社員教育という課題が頭の中でマッチング。そこからロケットスタートで社内にプロジェクトチームが発足しました。
休耕作地をお借りし、現地のベテラン農家の方々に教えを乞いながら、「パソコン屋さんの兼業農家」として野菜作りへの挑戦が始まりました。
プロジェクトメンバーはアプライド本社にて本業の仕事をしながら、グループ代表らとともに、農業について真剣に向き合いました。
作付表を確認しながら、様々な野菜の栽培に奮闘。いつの間にか、育てている野菜を確認しに「ひーな農園」に行くのが楽しみになっていました。
こうして少しずつ成長を積み重ねながら、様々な活動・取り組みがスタートしていきました。
「ひーな農園」の広さは合計で
約9000平方メートル。
本来、研修目的でスタートしたので、作った野菜やお米を販売する営利目的はありませんが、
培った農業のノウハウを生かし、もっとたくさんの野菜やお米が収穫できるように様々な取り組みをしています。
「ひーな農園」では定期的に農作業イベント「収穫祭」を実施し、地域活性化に取り組んでいます。お子様からシニアの方まで多くの方に農業の素晴らしさや自然の中での活動の喜びを味わっていただきたいと考えています。
「農を通して人材を育成」アプライドグループの特徴的な社内研修として「ひーな農園」での農作業体験があります。農作業は決して楽ではありません。過酷さの中でデリケートな作物たちに触れながら、様々な気付きや学びを得ることができます。現在では社外向けにも広く研修カリキュラムをご用意しています。
福岡市社会福祉協議会様が主催する「ふくふくお届け便」を通して、福岡市内の子ども食堂さんに「ひーな農園」で栽培したお米や野菜を定期的に寄贈しています。また過去には、糸島市社会福祉協議会さんに協力をお願いして、糸島市の子ども食堂さんへも寄贈致しました。
「ひーな農園」で収穫したお米やお野菜は、福岡市西区のハウズ伊都店内にある「ハウズキッチン」で使用しています。ランチタイム時にはビュッフェ形式で糸島産のお野菜をお召し上がりいただけます。採れたての減農薬・有機野菜を使用しているから、新鮮で美味しいと評判です。お米も水のきれいな山間地にある「ひーな農園」で作られています。
「ひな」には、かえって間もない小さな鳥の子「雛」という意味と、いなか、都を離れた土地「鄙」という意味があります。都から離れた土地で、生まれたばかりの農園を大きく育てていく意味で「ひーな農園」と名付けました。